にんにく*FAQs
にんにくについて、よくある質問をまとめてみました。
にんにくの語源
にんにく(学名:Alliumsativum)とは、ネギ科(ユリ科)の多年草で、高さ約90センチぐらいまで生長し、球根(鱗茎)を香辛料として用います。ガーリック(英語 garlic)とも呼ばれ、その葉の形状からアングロサクソン語で槍(ger),辛い味(leak)という意味です。
日本ではにんにくやノビル(野蒜)など根茎を食用とする臭いの強い植物を総称して蒜(ひる)と呼んでいました。生薬名は大蒜(たいさん)と言います。
日本名のにんにくの語源ですが、二つの説があります。
一つは、その強い匂いからきたという説で、ニホヒニクム(匂悪・匂憎)が縮まってにんにくになったとするものです。またカニホヒニク(香匂憎)からという説もあります。
もう一つは、仏教用語で「忍辱(ニンジョク)」というのがあり、侮辱や苦しみに耐え忍び心を動かさないことを意味しています。仏教では、臭気の強い五種の野菜を「五葷(ごぐん)」「五辛(ごしん)」と言い、これを食べると情欲・憤怒が増進するとして、僧侶たちは食べることを禁じられていました。五葷のひとつである「にんにく」を、僧侶たちが隠し忍んで食べたことから、「忍辱」の語を隠語として用い「にんにく」になったという説があり、こちらが通説になっているようです。